この体系は、みなさんもご存知のオートマトン理論に似ているかも しれません。でも普通のオートマトンとは異なり、複数のオートマトンが 同時に動作し、オートマトン同士が通信をすることができますし、 そのうえ、計算に含まれる時間的特性(実行時間や通信遅延)に関する 表現性ももっています。 われわれはこの体系を通じて、分散システムの時間的特性に 起因する問題とその影響を明らかにしてきました。また、国内外の 学会などで一定の評価は得てきたと考えています。 現在われわれはこの体系の表現能力を拡張するとともに、分散 システムの解析方法などを開発しています。