感想
不満点
- 防具の概念がない.ジャンクションでパラメータは上がるが,色々な種類の防具と出会うのもRPGの楽しみの一つである.あの格好で鎧とか付けているのは変だけど,アクセサリとか服装とかで代用できなかったのかな.
- 武器は一応,キャラクター専用という設定で存在しているが種類が少ない(一人につき4〜7種類).それも既存の武器の改造という形で行われる.初回プレイで改造に必要なパーツを集めるのはキツイものがある.漫然とプレイしていては大抵集まらない.
- 防具は無いし,武器も無いに等しいので宝箱がない.確かにそこいらに宝箱が置いてあるのは不自然かもしれないけど宝探しもRPGの楽しみの一つじゃないか.
- 金(ギル)は戦闘によってではなく,給料として自動的(一定歩数)に手に入る.武器,防具が無いので回復アイテムを買う,レンタカーを借りる,その燃料を買う,ぐらいしか使い途がない.アイテム変化のため大量に道具を買うためにギルは存在する.ちょっと面白くないね.やりくりしつつ武器,防具,アイテムを買う過程が楽しいのに.
- 説明書が不親切.ゲーム中説明があるとはいえ,いきなりG.F.という用語を使われてもね.前知識のない人間やゲームをやってない人間にはなんのことやら分からん.攻略本を買え,ってことですかい.
- ドローは面倒だ.戦闘が長引くだけ.ジャンクションは数がものをいうので序盤は頻繁にドローする必要がある.後半もアルテマとか貴重な魔法はドローしまくらなければならない.
- G.F.(召喚のこと)の登場シーンが長い.ジャンクションシステムに慣れていない人ほどG.F.に頼った戦いをする(直接攻撃で数百しか与えられないため)ので戦闘が長引く.雑魚もレベルアップしていくので時間がかかる一方である.HPが40000とか60000とかいう敵も雑魚なのでG.F.で6000づつ与えても10回以上召喚しなければならない.1回につき1分以上かかるので雑魚相手に10分以上かかる.もっとも,ジャンクションをうまくやればG.F.なんぞほとんど使わんでもクリアできるのだが.
- レベルアップすると弱くなる.普通レベルアップすれば強くなるのだが(もちろん例外もある.例えばPCEの「邪聖剣ネクロマンサーはレベル上げすぎるとパラメータが下がった),FF8では弱くなる.というのはこちらがレベルアップすると敵もレベルアップするからだ.G.F.に頼った戦いを続けどんどんレベルアップしていくと酷い目に遭う.FF8は直接攻撃で大ダメージを与えたかったら力に強力な魔法を大量につける必要がある(アルテマ100個とか).それに気がつけばいいが,気がつかないでG.F.に頼って戦いを重ねレベルアップを続けていくと直接攻撃で与えられるダメージは減っていき,G.F.に頼らざるを得なくなる,そして敵が強くなる,戦闘時間が延びる,うざくてやりたくねえ,という状況に陥る.また,強力な魔法を大量に持っていてシステムを熟知している場合もレベルアップすると敵が強くなることは変りがなく,こちらが力255になっても敵は強くなるのでレベルアップするほど戦いづらくなる.
- ムービーシーンと通常のポリゴンキャラの落差が激しい.ハードの限界だろうから仕方ないのだが,慣れないうちは違和感がある.プレステ2では解決するだろうけど.
- 2D,3Dマップ共に分かりづらい.行ける場所と行けない場所の判別が難しい.2Dマップも3次元的に見せてはいるが平面画の上でキャラクターのポリゴンを拡大,縮小しているだけだから真の3次元世界ではない.そのため見づらい.3Dのフィールドマップも視点変更をしても見にくいときがある.
- バラムガーデンの移動速度が遅い,チョコボより遅い.まあ,デカイから遅いのは仕方がない設定だが,宇宙船でもある飛空艇ラグナロクが遅いのは納得いかない.あの2倍ぐらいのスピードが欲しいところだ.
良い点
- 主題歌があるのはいいんじゃない.メロディーだけより盛り上がるでしょう.
- シナリオ的にはまとまっている.まあ,話が出来すぎだが,カインが寝返りまくり,セシルはあっさりパラディンになってしまうFF4よりはまとまってます.
- ムービーは綺麗だね.でもアレってリアルタイムポリゴンじゃないからね.言うなれば高画質な静止画を連続に見せているだけだからね.製作時はリアルタイムで計算しているのだろうけど.まあ,プレステだから仕方ない.大変頑張ってます.FF7のエンディングムービーのように人形みたいな印象が薄くなったのは良い,まだ表情が乏しいけど.