FreeBSD(98)で遊ぼう!!
$Id: freebsd-pc98.html,v 1.6 2001/09/19 00:37:44 hamano Exp $
プロローグ
最近、知り合いから「パソコン」を譲り受ける機会を得た。
その「パソコン」はPentium 200MHzだという。
CD-Rドライブも付いているという。
家電リサイクル法が施行され、ディスプレイを捨てるのにもえらいお金がかかる
時代になってしまったが、とりあえず喜び勇んでもらいに行った。
4畳半の狭い部屋に押し込んで、はやる気持ちを抑えて起動してみた。
なんか見慣れない表示がディスプレイに表れてくる...
そう、その「パソコン」はAT互換機ではなく、PC98だったのだ!!
僕は顎然としつつも、こいつと仲良くやっていくために頑張った。
これはその仲良くなっていく過程の記録である。
はじめの一歩
まずはじめに、この「パソコン」のスペックを記そう。
機種名: PC9821 V200/M
CPU: Pentium/MMX 200MHz
memory: 32MByte
HDD: 4GByte
CD-R: SONY CDU924
その他: ...
んで、OSに何を入れるかであるが、webをツンツンして調べてみたところ
FreeBSDとNetBSDがPC98対応してるらしい。
あとLinuxもあったが、僕はLinuxについてはズブの素人なので敬遠した。
簡単に使うならFreeBSDの方が断然楽だが、最近面白いと思ってるのは
NetBSDの方である。
そこで一瞬悩んだが、家からインストールするのでネットワークインストールは
不可能であり(そう、僕の家はまだ古典的なダイヤルアップしかできないのだ)、
たまたま身近にあったBSD magazine No.07にはFreeBSD(98)のCD-ROM
は付いてるが、NetBSD/pc98のは無かったので、必然的にFreeBSDに決定した。
(2001/04/26)
さぁインストールだ!!
BSD magazineに付属のCD-ROMはBootable CD-ROMらしい。
なんだそれなら簡単じゃないか、ということで、CD-RドライブにCD-ROMを
入れて起動してみた。
ところがところがこのCD-RはBootableではないらしく、うんともすんとも
言わずに普通にwindozeがHDDから起動してしまった。
うーむ、困った。
やっぱり人生そんなに楽にはいかないよなぁ...
ということで、屈辱だったけどwindoze(しかも95だぜ)からFreeBSD用のboot
floppyを作って、再度挑戦した。
すると、いつも通りのインストール画面が表示されてきた。
ふぅ、一安心だぜ。
と思ったのも塚の間、install mediaとしてCD-ROMを選択すると、
「CD-ROM driveがconfigされてません」
とかエラーが出るではないか...
むむむ??
どーすりゃえーねん!!
(2001/04/26)
今度こそ!!
本来だったらたぶんゴールデンウィーク中にここぞとばかりに
インストールしたのだろうけど、旅行などでずっと家を空けていたので、全く
進まずにゴールデンウィークが明けてしまった。
ひょっとしたら連休中に「パソコン」君が機嫌を直してくれて、
「CD-ROM driveがconfigされてません」エラーが
出ないようになっているのではないかと淡い期待を抱きつつ、先日と同様に
インストールしてみた。
でも、まぁ、当然そんなことあるわけもなく、CD-ROMから
インストールできない。
さぁどうしようかと思ったとき、ふとinstall mediaのメニューからDOSの
文字が目に入った。
どうやらDOS領域にbinaryを置いておけば、そこから読み込んで
インストールができるらしい。
そんな技を使うのは弱々で屈辱だが、背に腹は代えられぬ。
おとなしくやってみることにした。
僕の「パソコン」では、HDDはおよそ1.9Gづつで2つのsliceに別れており、
それぞれA, B driveとなっていた(ちなみにCD-ROMはQ drive)。
そこで、A:\freebsdなフォルダを作り、その中に必要なbinary
(FreeBSD 4.2-RELEASEとFreeBSD(98) 4.2R-Rev01の配布ファイル)
をつっこんだ。
そしてB driveをつぶしてインストールしたところ、何のエラーもなく
無事インストールが完了した。
よかったよかった。
(2001/05/08)
Xが上がらない...
さて次はXの設定だ。
FreeBSD(98)だとXF86Setupは使えないらしい。
てきとーに探してみるとxf98configがあったので、
これでXF86Configの設定をしてみる。
PC9821 V200/Mは、愛用しているVAIO 505EXとは違って、ドキュメントが
充実しており、display cardの情報などの入手には全く困らなかった
(ちなみに、いつもはSuperProbeとかやっちゃうんだけど、FreeBSD(98)では
ダメみたい)。
ちゃちゃっと設定してxinitしてみると... 真っ黒な画面のまんま、何にも
反応しなくなってしまった。
Ctrl-Alt-BSを押してもXは落ちず、EscもCrtl-Cも効かず、
結局Ctrl-Alt-Delで強制rebootせざるを得なくなってしまった。
きっとXF86Configがおかしいのだろうけど、どこが
悪いのかいまいちわからん。
さぁ、ちょっと頑張らないとXが上がらんぞー。
ちなみに、ハマったとこ。
マウスはPS/2ではなく、mouseman protocolで/dev/???だった。
(2001/05/08)
CD-R使えるぜ!!
僕の「パソコン」にはCD-Rが付いてるのだ。
んで、これを使わない手はない、ということでサーベイ。
付属CD-R driveはソニーのCDU924で、SCSI接続されている。
んで、webで検索したところ、
cdrdao
がばっちし対応してるらしい。
まだモデムは使えないので、フロッピーにcdrdaoのバイナリだけ入れて持ち帰り、
使ってみる。
manを読んでみるとなんかとっても簡単に使えるっぽく、
実際、なんの問題もなくCDを焼けた。
へへへ、これでクルマに置いとくCDはCD-Rにしとけて、
オープン駐車も怖くなくなるぜ。
(2001/05/09)
Xが上がった!!
とりあえずここ。
(2001/05/23)
オバケ!?
とりあえずここ。
この現象をオバケと命名(笑)。
(2001/05/24)
FreeBSD(98) 4.3R-Rev01
FreeBSD(98) 4.3R-Rev01だとPnPに対応したとかで、
内蔵モデムが使えるらしい。
確かに、カーネルだけ入れてみると、モデムが使える(/dev/cuaa2)。
かんどー!!
FreeBSD(98)移植チームに感謝!!
(2001/06/13)
FreeBSD(98) 4.3R-Rev01
とりあえず、FreeBSD(98) 4.3R-Rev01にバージョンアップ。
でもXの挙動については未だ訳わからず。
(2001/06/13)
Xその後
なんと!!
やっぱりV200に内蔵されてるMystiqueは問題ありらしい。
MGA driverでいちおう対応してるけど、あくまでもいちおうらしい。
詳細はREADME98なのか。
でもXFree 4系ではサポートされているとの未確認情報入手。
see
http://www.hf.rim.or.jp/~ohishi/unix/xfree86.html
(2001/06/13)
XFree86 4.1.0
XFree86 4.1.0をインストール。
Mystique Windoze問題は解決するらしい。
でもXF86Configの設定は未完了。
でもコンソールで日本語使えるから、とりあえずのところ生きてはいける。
(2001/06/14)
ここまでのまとめ
- モデム
- V200内蔵モデムはPnPがデフォルトでon。
これをoffにすれば使えるのかも知れなかったが、結局成功せず。
FreeBSD(98) 4.3R-Rev01ではPnPモデムがサポートされたので、
問題無く使えるようになった。
- X
- V200/M内蔵のMystiqueはやっかいなモノらしい。
XFree86 3.3.6では、MGA driverで対応してるらしく、
RAMを4Mと指定してやれば動作可能らしい。
でも、chipの初期化ができないらしく、
windozeを起動してからじゃないとXが上がらないという屈辱の状態
(僕はこれをオバケ状態と命名したのだ)。
XFree86 4.1.0は、オバケ状態が解決されているらしい。
ほぅ、素晴らしい!!
(2001/06/14)
Xについての結果
とりあえずここ。
結論としては、XFree86 4.1.0ではなんかダメっぽかった。
持ってきたバイナリがおかしかったのか、そもそも4.1.0でおかしくなってるのか、
原因の切り分けはまだできてない。
でも、4.0.1をsourceからコンパイルしたら楽勝で上がった。
うーむ、謎。
ま、とりあえずやっと幸せな自宅インターネット生活ができる!!
(2001/07/13)
package
とりあえず、Xで幸せに生活するために、
fvwm2, kterm, netscape
などをインストール。
33.6Kのモデム経由なので、netscapeはなかなか辛かった。
小1時間かけて終了。
(2001/07/16)
(to be continued...)
お世話になった人達
- http://www.jp.freebsd.org/pc98/
- FreeBSD(98) 非公式ガイド
- NetBSD/pc98 非公式ガイド
- XFree86 PC98 servers 非公式ガイド
- XFree86 関連
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